久しぶりの、楓ちゃんの、どうでもいい映画データベース、略してDMDBのコーナー。
「結局1ヶ月以上更新しなかったわね。こんにちは、鷺島楓です」
ところで、「アルマゲドン」といえば個人的に、宇宙に行く前、訓練してる場面が好きなんだけど、どう思う?
「いきなりどうでもいい質問ね。この前テレビでやってたからでしょうけど」
そうそう。バイトから帰ってきて、テレビ点けたらたまたまやってたんだよ。で、楓ちゃんはどう思う?
「私も宇宙に行く前は好きよ。でも、やっぱり宇宙で作業してるシーンが一番好きかな。熱さがあって」
やっぱりそうか。まぁ、今回のReviewには一切関係ないんだけどね。
じゃ今回もReviewしようか。今回はこれ、『Path of Destruction』
「関係ないんだ。まぁいいけど。ちなみに邦題は『ジャッジメント・デイ 地球崩壊』。
巨大な嵐に立ち向かう戦闘機たちがパッケージね」
かなり壮大そうに見えるパッケージに、胸が躍っちゃうね。
じゃ始めるよ。いつものとおり以下にはネタバレが含まれているので、そのつもりでお願いします。
発泡スチロールの破片が浮かぶアラスカの海の上に、ぽつんと立つCG製の石油プラント。
そこで働いていたのが、元TVキャスターのキャサリン。
プラントの親会社の、化学物質不法投棄を探っているのだが、芳しい結果は得られない。
そこにやって来たのが、彼女に気があるエリック。
何と彼は、極秘文書のデータが入ったディスクを持って来たのだ。
一方その頃、プラントの立ち入り禁止区画では、何かのトラブルが発生。
謎の研究をしていた研究員が、よく解らない謎の物体に襲われていたのだった。
「OP明けから、いきなり素晴らしい映像を見せてくれたわね。
アラスカって言うんだから、多分この発泡スチロールは氷なんでしょうね。とてもそうは見えないけど。
この映画にかける、スタッフの心意気がひしひしと伝わってくるわね。」
トラブルはすぐにプラント全体へ拡散。至る所で火災が発生し、パニックに陥る従業員たち。
キャサリンもその中を必死に逃げ回り、プラントが崩壊する寸前で海へ脱出することに成功。
直後、謎の黒い物体がプラントを覆い隠し、プラントは完全に崩壊する。
しばらくして眼を覚ましたキャサリンは、見知らぬ病院にいた。
幸い身体に異常はないようで、すぐに立ち上がって看護師にエリックの生存を尋ねる。
だが、返ってきたのは無情な言葉。キャサリンはひとり、悲しみに暮れるのだった。
「エリックはいい人過ぎたわね。
映画の場合、こう言う人間はすぐに退場するか、ラスボスかの二択なんだけど、ものの見事に予想的中だわ。
嬉しくないけど」
場所は変わり、シアトル。
プラントの親会社では、今回の事件の損失についてお偉いさん方が話し合っている。
だが社長であるロイ・スタークの興味は、「セリーナ」と呼ばれる謎の物体。
それこそがプラントを崩壊させた、黒い物質の名前だったが、当然現時点での詳細は不明。
一応9株中1株が無事であったらしく、更なる研究を指示するロイ。
問題は、群がるマスコミ対策。そこでロイは、世間の目をそらすため、環境テロをでっち上げることに。
一方その頃セリーナは寒冷前線と手を結び、巨大な嵐へと変貌するのだった。
「謎の黒い物質ねぇ。HPによれば、ナノ粒子らしいけど、今の段階だと、ハエの大群にしか見えないわ。
これから何か劇的に変化があるのかしらね」
病院でプラント事故のニュースを見ていたキャサリン。
ニュースでのロイの様子から、キャサリンは彼が何か隠していることを確信。
何とか持ち帰った極秘文書のデータを見て、気象学者ネイサンの元へ向かう。
一方、ロイはキャサリンをテロ実行犯に仕立て上げることを思いつく。
そしてその頃、ネイサンは妙な動きを見せる巨大な嵐を発見し、フルCGの空軍基地へ連絡。
だが、頭の固いミラー大佐殿はネイサンの話に聞く耳を持たず、電話を切ってしまうのだった。
「まさか、フルCGで基地を再現するなんて思わなかったわね。
いつもは、それらしく見える農場にCGの戦闘機とかを並べるのに。許可が降りなかったのかしら?」
駅にたどり着いたキャサリンは、そこで自分がテロリストに仕立て上げられていることに気付く。
慌てて駅から逃げようとするキャサリン。そこに謎の男たちが現れるが、何とか脱出に成功。
キャサリンに逃げられたロイたちは、彼女の目的がネイサンであることを推測する。
しかし彼等より早く、キャサリンはネイサンの元へたどり着き、極秘文書のデータを見せて信頼を得る。
そして問題のセリーナについて尋ねるが、既にセリーナはネイサンの理論とは違うものになっていた。
やがてデータを見ていたネイサンは、驚くべき事実に気付く。
現在シアトルに迫っている3つの嵐、それとセリーナが合流してしまう可能性があるというものだった。
だがそこに駅でキャサリンを追っていた男たちがやって来る。
ネイサンとキャサリンは言い合いをしながらも、ふたりでネイサンの研究所を脱出する。
そしてスピード感の全くないカーチェイスを繰り広げながら、何とか男たちから逃げ延びるのだった。
「本当にスピード感がなかったわ。カーブを曲がる時なんて、普通に曲がるよりも慎重だったのが笑えたわね。
こういうのって、カメラワークでどうにかするものだと思うんだけど、やっぱり無理だったみたいね」
車を走らせながら、ネイサンはパートナーのテリーに連絡を入れる。
ネイサンが残したデータを見ていたテリーは、セリーナがナノ粒子であることをネイサンに告げた。
ここで全てを理解したネイサンは、キャサリンにセリーナの正体を告げる。
セリーナの正体は、自己増殖を繰り返し、全てを破壊する驚異のナノ粒子なのだ。
逃げている途中で立ち往生したキャサリンたちは、偶然やって来た軍のヘリに乗り込み、CGの空軍基地へ向かう。
そこでミラーに連絡を取るものの、ミラーは最初話を信じようとしない。
しかしネイサンの熱意に、信じようとした時、セリーナの影響からか、通信が切れてしまうのだった。
「本当に凄い偶然よね。立ち往生してたところに軍のヘリがやって来るなんて。
ご都合主義すぎでしょ。もう少しそれっぽい理由をつけるとかしないわけ?」
ネイサンたちが空軍基地へ向かっている一方で、ロイはセリーナの購入予定者と怪しい電話をしていた。
しかしロイは、途中で何か異変に気付き、電話を切ると窓の外を見る。
するとそこには、巨大な嵐を味方につけたセリーナの姿があった。
セリーナは粒子を地上へ降らし、人間たちへの攻撃を開始する。
そして少し遅れてネイサンたちもシアトル上空にたどり着くが、セリーナの攻撃を受ける。
何とかヘリは不時着させたものの、ふたりはセリーナの力に呆然と立ち尽くすしかなかった。
「何が凄いって、空軍で学者をやっていたはずのネイサンが墜落寸前のヘリを操縦したことよね。
学者をやりながらでも、ヘリを飛ばせるようになるのかしら、アメリカ空軍って。しかも2年でね」
夜になり、治療を受けたネイサンたちは、空軍基地への移動方法を探す。
別行動となったキャサリンは罪悪感に苛まれながらも、死体からナノ粒子の採取に成功。
そのときネイサンが駆けつけ、軍用ヘリで基地まで乗せてもらうことに。
基地へ着いたキャサリンとネイサンはミラーに、ナノ粒子を見せ信頼を得る。
そして対処法を知るため、ミラーとともにふたりはロイの待つスターク社へ向かうことになる。
逃げ出そうとしたロイだったが、逃げ切れずにミラーたちと対面。
ロイは仕方なく紳士的な態度に徹し、ナノ粒子のサンプルを見せミラーたちに協力することを一応約束するのだった。
「もう1時間経つけど、HPに載っている以上の情報が出てこないわね。
あと30分もないんだけど、大丈夫なのかしら? 別に期待もしてないけど」
基地に戻ったミラーは、ペンタゴンからの許可を取り、空爆で雲を散らす作戦に出る。
勿論成功するはずもなく、貴重なF-117ナイトホークが撃墜されただけで終了。次の作戦を立てるしかない。
そしてその作戦とは、アメリカ映画伝統の核ミサイル。大統領のサインももらって後は発射するだけだ。
キャサリンたちには止めることは出来ず、ネイサンと共に自分の無力さを嘆くことしか出来ない。
だがそのとき、ネイサンはある考えにたどり着く。ナノ粒子はマイクロコンピュータの集合体。
ならば電磁パルス攻撃で、そのコンピュータを壊してしまえばいいのだ。
しかし電磁パルスを使えば、自身が乗っている戦闘機も制御不能となってしまう。
そこでミラーは、イカロスという戦闘機を使うように進言。
何とかペンタゴンも納得させ、キャサリンたちは最後の攻撃の準備を始めるのだった。
「何の脈絡もないところから解決方法を発見するのは、こういう映画のお約束な展開ね。
あと20分でどんな展開を見せてくれるのか、楽しみだわ」
早速キャサリンたちは、イカロスの格納庫へ向かう。そこでキャサリンたちは巨大な機体を見せられる。
イカロスとは、かつて軍が作り上げた極秘の先制攻撃用戦闘機で、現在まで格納されていたというのだ。
そしてイカロスの材料は、なんと紙とプラスティック。これならば電磁パルスの影響を受けないというのだ。
しかし電磁パルスミサイルの到着が遅れてしまい、核攻撃の開始時刻が刻一刻と迫る。
そして核ミサイルが発射されてからしばらくした後、アルマゲドンっぽい演出を経てイカロスも発進するのだった。
「本当に紙とプラスティックで電磁パルスが防げるのかしら?
私の勘だと無理なんだけど。
というか電磁パルスなら核爆発で発生するんじゃないの? だとしたら、全くの無意味ね」
何とか核爆弾が到着する前に、セリーナへたどり着くイカロス。
しかし、核爆弾到着までは時間がない。意を決してミラーは、イカロスを嵐の中へ突入させる。
そして電磁パルスを発生させようとするが、ナノ粒子の妨害に遭い、上手くいかない。
電磁パルスを発生させるためには、機体を爆発させるしかない。
ミラーはそこで、キャサリンとネイサンをナノ粒子の嵐の中へ脱出させると、自爆特攻を試みる。
ミラーの決死の攻撃は見事成功し、セリーナは機能を失い、黒い雪となって街に降り注ぐのだった。
「この後、キャサリンはレポーターに戻って、ネイサンと良い感じになって終了。
実にいつも通りの、詰め込みすぎ映画だったわね」
とりあえずミラー大佐が、キャサリンたちを強制脱出させた場面は笑えたね。
嵐の中に脱出させたら、それこそナノ粒子の餌食になるんじゃないのかな?
「良いんじゃない。ふたりとも、結局無傷だったんだから。どうせ脚本も演出もそこまで気にしてないってことね」
演出と言えば、残念なものがふたつくらいあったね。
「そうね。まずは、中盤くらいでキャンプをしていた男の子たちの場面。
テントを張ろうと頑張るお父さんと、気にせずゲームに夢中になる子供たちって言う設定なんだけど……」
子供がやっているのが、今時ゲームボーイなのは、まぁ仕方ないけどね。
そのゲームボーイのカセットに注目。何も入ってないんだよね。
「言ってみれば、エアゲームボーイってことね。子供が頑張って楽しそうに演技してたのが可哀相だったわ。
そしてもうひとつ。これは残念と言うより、スタッフの意思が反映された場面ね」
最後の方で、完全に無害になったセリーナが降り注ぐシーンだね。
真っ白な「HOLLYWOOD」の文字とセリーナのコントラストが何とも言えないね
「何かハリウッドに恨みでもあるのかしら? 『もっと才能を認めろ』とか?
こんな映画見せられても、才能なんか認められないでしょうけどね」
てなわけで、今回はここまで。また次回お会いしましょう。お相手はJinkと、
「鷺嶋楓でした、ごきげんよう」
「正直な話、本当にどうでもいい映画だったわ。盛り上がる場面もそんなになかったし、残念の一言ね」
この映画の楓ちゃんの評価:2.2/10 |